絶滅危惧種としての
メルセデスストレートシックス
M104型 DOHC
6気筒エンジンの秘めたるポテンシャル。
この3,6エンジンは扱いやすく
しかもトルクフルで希少な心臓部でも御座います。
小型コンパクトAMG C36にも搭載されたエンジンでした。
ところがEクラスでは流通量も少なくレアな扱いだったのです。
Eクラスでは国内 正規輸入ではE320T-3,6くらいの存在でした。
完全にオーバーホールを済ませ
消耗部品からパッキンからバルブにガスケット類
ピストンリングにバランス調整をしっかりと施せば、
個体に応じた手の入れようによっては綺麗に蘇ります。
まだまだ現役でこの先
20年や30年くらいは大丈夫です。
名機と呼ばれる由縁は、
そのポテンシャルの扱いやすさと、
丁度良いアクセルフィーリングと
実速スピード域での絶妙なる
コントロール性の醍醐味。
W124の面白さをストライクゾーンで狙う
最期に残された大きな醍醐味かも知れません!
Toshifumi Kako
As endangered species
Mercedes Straight Six
M104 type DOHC
Hidden upcoming potential
of the six-cylinder engine.
This 3,6 engine is easy to handle
And there also a rare heart in full torque.
Even in a small compact
AMG C36 it was an engine mounted.
But I distribution amount was less
rare treats in the E-Class.
In the E-Class in the domestic regular import
was the presence of about E320T-3,6.
Completely finished the overhaul
Gaskets from packing to the valve from consumable parts
If firmly Hodokose the balance adjustment to the piston ring,
It revives the beautiful by attempts to put
the hand in accordance with the individual.
Still ahead in active service
About '20 or 30 years is okay.
Why it is referred to as the name of the machine is,
And the ease of use of its potential,
Just good accelerator feeling and
Exquisite made in the real speed speed range
Control of the real thrill.
Aim the fun of the W124 in the strike zone
It might be a big real thrill left in the last moment!
Toshifumi Kako
AMG エンジン 主要諸元
製造メーカー名 AMG
車名&グレード Eクラス
E320T Wagon -3.6
類似グレード W124
当時のお値段 12,495,000円
車両型式 W124092
駆動方式&変速機
FR(RWD,2WD,後輪駆動)
4AT(4速AT,4段AT)
ドア数&定員 5ドアステーションワゴン 7人乗り
ボディサイズ 長:4780×幅:1770×高:1465mm
軸距&輪距 2800mm, 1505mm/1510mm
最小回転半径 5.2m
装着タイヤ 前: 225/45R17, 後:225/45R17
ブレーキ 前: ベンチレーテッドディスク
後: ソリッドディスク
車両重量 1720kg
原動機型式 M104
気筒配列 直列6気筒
排気量 3605cc
圧縮比 10.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 271ps(199kW 267hp)/5750rpm
最大トルク 39.2kgm(384.2Nm)/3750rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 7.7km/L 18.1mpg
100km燃費 13.0L/100km
エンジンの種類と気筒数
直列6気筒
リッター換算馬力 75.2ps/L
排気量 3605cc
リッター換算トルク 10.9kgm/L
最高出力(馬力) 271ps
馬力単価 43911円 0.1
最大トルク(kgm) 39.2kgm 4.9
室内の体積 No data 1.0
燃料消費率(燃費) 6.2km/L 1.5
室内の比率 No data 1.0
車両重量 1720kg
駆動方式・吸気方式・多段T/M
パワーウェイトレシオ 6.35kg/ps
トルクウェイトレシオ 43.9kg/kgm
※直列6気筒とはシリンダを真っ直ぐ
一列に6個配置する方式。
理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
実はこれらの124製品において完全車検対応の、
スポーツキャタライザーの存在は非常に珍しく、
社外製品にありがちな装着後の基本性能の低下も無く、
AMGに与えられたポテンシャルを最大限に活かす環境。
排気効率と絶妙なる排圧バランスから得られる気持ちよさ、
静粛性を極めたVer-1,Ver-2サイレントバージョンより、
ほんの少しだけボリューミーなVer-3の改良後の音圧EXサウンドも
アクセルを踏めば踏んだなりにさらに音量が増す、
エキゾチックにスパルタンなレーシングバージョンなのです!
メリットはデメリットより少なく小さいですが以下の通りです。
失われていた124のAMG排気ポテンシャルが見事に蘇る!
いつまで眺めていても飽きの来ない造形的な造り込みの良さ、
AMG E36T専用設計にて開発された本格的なEXシステム
AFFオリジナルマフラーのフルコンプリート
4点セットでの組み合わせ装着が可能です。
ワゴン専用開発のスポーツEX
メインエンド 124マフラー
またリアエンドは交換可能な
カートリッジ式のチタン素材のパイプです。
軽量でしかも美しき青焼きの
エンド造形美と筋金入りの素材。
それからツインバレル式
スポーツキャタライザーシステムの装着!
それからワゴンではある意味贅沢な、
Tモデル専用のセンターマフラーの組み合わせでした。
この4カ所の交換でフルコンプリートでした。
このマフラーの最大のデメリットは金額が多少ハイプライスな事、
それから常連インサイダー環境でしか製品の詳しい案内がされない事、
ある程度の時期が来るまでこの製品のお薦めが店側から具体的に無い事!
もともとは、AMG E320T 3,6 加古個人用に開発製作された、
そんな流れでこの製品開発の企画はスタートさせました。
ということで結果的にはたくさん売るための商売用という発想ではなく、
あくまでも個人用、手を抜かずに最高の素材で贅沢な製品を造る企画なのでした。
車検対応なのは条件としては当たり前で都合の良い性能UPなんてのは目指しません。
逆に中途半端な性能低下を招かないだけでも、
AMG E36Tオーナーさまにとってはこれこそ儲け物なので御座います。
製品の販売金額が高いとか安いとかの金額の壁が突破出来ない節約精神だけの、
コスパ物質主義な人への説明は理解して頂く道のりが遠いのでご提案致しません。
純粋に楽しめるメルセデスは
どちら?と良く訊かれます。
M119 V型DOHC8気筒と
M104 直列6気筒ストレートシックスです。
パワーやトルクから単純に判断すれば、
M119のV8に人気が集中します。
ですが乗ってみると意外にも
このDOHCのストレートシックスは
味が滲み出てくるくらいに素晴らしいのです。
決して爆発的に速いわけでも
加速が凄い訳でも御座いません。
味があるのです。
逆に表現すれば不満が無いと言うことでしょうか?
タイトルはズバリ、M104の魅力を探る。
というのが今回のお話です。
6気筒のエンジンの方が精神的にもお手軽なのでしょうか?
アクセルワークが楽なのです。
頑張って走らせていくタイミングが丁度良いのでしょうね、
V8はあっという間に制限速度域を超えてしまうくらいの領域に
到達させないようにアクセルをコントロールさせなければなりません。
アウトバーンのような
速度無制限高速があれば話は別ですが?
可も無くそして不可もない
ベストバランスなアクセル回答性を求めるのであれば、
M104は魅力的な存在と判断されます。
排気量の問題ですが?このM104型エンジンには
400cc置きに2,800cc, 3,200cc, 3,600ccと
3種のバリエーションから構成されています。
最大排気量はAMG の3,6リッターですが、
正直にこれらのクルマを乗り比べると、
どの排気量でも出足はほぼ同じなのです。
極端な話し日本国内で免許証の保全を考えて
アクセルを踏んでいるのであれば?
それほど大きな違いは御座いません。
クルマ本来のバランスとは一体なんなのでしょうか?
それは人により違うと思いますが、
簡単にシンプルに考えてみました。
所有する喜び、デザインを楽しむ眺める喜び、
走らせて感じる走行フィーリングとしての喜び、
体とのマッチングによる全体の相性、
色々と魅力は分かれますが?
トータルで完成度が優れた自動車を探すのが
意外と難しいものだったのです。
手に入れるまでは良かったけれど、
乗ってみたらこんなものか?
と経験された覚えは無かったでしょうか?
WDB-124092 それは
3,200ccと3,600ccに共通する形式ですが、
手に入れてみると、
これ程素晴らしい驚くべき魅力を
普通に隠し持っているのですから
124はやっぱり凄い性能です。
Toshifumi Kako